「退去したいが費用は…」 札幌・西区のマンションひさし崩落

「退去したいが費用は…」 札幌・西区のマンションひさし崩落(どうしんweb:北海道新聞 2017/3/17)

札幌市西区のマンションで屋上付近のコンクリート製のひさしが約30メートルにわたり崩落した問題で、入居者に不安が広がっている。15日夜に開かれた説明会では、所有者側が早急な退去を求めた一方で、引っ越し先や費用の弁償などに関する説明はなかった。入居者には「早く退去したいが、どうすればいいのか」との声もある。

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こちらのようにマンションで使用される鉄筋コンクリートには、弱点として爆裂の危険性があります。

コンクリートは施工当初強アルカリ性を有し、これにより不動態被膜を鉄筋表面に形成することで、酸化が防止されています。一方で、コンクリートは乾燥すると水分が蒸発することで体積が減少し、収縮します。

この時に発生するひび割れ部分から、雨水や二酸化炭素等が浸入することでコンクリートは中性化します。コンクリートが中性化し不動態被膜が破壊されることで、鉄筋が酸化し発錆が起こります。発錆による腐食で膨張した鉄筋(約2.5倍)が内部よりコンクリートを押し上げ、最終的に崩落を起こす……

このようなメカニズムでマンション等の鉄筋コンクリート造の建物は、経年による爆裂を起こす危険性が高くなっていきます。

建物診断を活用しながら、計画的な修繕を行うことが、マンションの安全な暮らしには不可欠です。