積立金の平均、11,235円

㎡当たり140円 管理費の121円上回る (マンション管理新聞 2017/11/25)

 17年7月~9月に流通した北海道内の既存分譲マンション956戸を対象に、平均管理費・修繕積立金、1平方メートル当たりの価格等のデータをまとめた。

<中略>

 道内の政令指定都市・札幌市のマンションストックは17万7978戸で、道内ストックの86.2%を占める。マンション化率は17.43%。全国の政令指定都市の中では、20市中10位だった。調査対象956戸の内訳は札幌市内が866戸で、全体の90.6%を占めた。

<中略>

今回集計分の平均管理費は9677円。1平方メートル当たりの単価は121円。平均修繕積立金は1万1235円。1平方メートル当たりでは140円。修繕積立金の額が管理費を上回っているが、これまでの調査で積立金が管理費を上回っていた都府県はない。北海道だけに見られる特徴だ。

<中略>

「㎡当積立金」は、「30年~40年未満」が158円で最高。千葉県同様、100円未満は「5年未満」のみにとどまった。

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北海道における既存分譲マンション956戸を対象とした、管理費・修繕積立金の設定額等に関する調査がマンション管理新聞社によって初めて実施された。

記事には他の都府県の調査とは異なり、北海道の場合は修繕積立金の額が管理費より上回っている点が指摘されている。

ただ、「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」においては、専有床面積当たりの積立金の額は、平均値で178~218円/㎡・月とされており(マンションの規模により異なる)、経年劣化に対する計画修繕で多額の工事費が必要となる「30年~40年未満」のマンションでさえこの水準より低いことが浮き彫りとなった。

また、修繕積立金の額が100円未満のものが「5年未満」のマンションには存在するとのことから、購入時は修繕積立金の設定金額が低く、入居後に計画修繕に備えて居住者の負担が増えている様子も垣間見られ、場合によっては積立金引き上げの合意形成が難航し、必要な修繕が実施されないことも想定される。

必要な修繕工事を適正な時期に実施するために、住んでいるマンションの積立金額が適正であるかどうか、マンション管理士等の専門家に見解を伺うことも必要なのではと、この度記事を見るなかで改めて考えさせられた。