大規模修繕工事見積りのここがポイント

国や地方公共団体の工事契約では一般競争入札で行なうことが原則とされています。
財源である税金がより良いものに、より安く使われることを目的としているためです。
そして、入札は談合などが発生しないように、公平に透明性を持って行なうため、様々な規制のもとに厳重に行われています。
マンション大規模改修工事の際においても、一般競争入札方式をとる管理組合は非常に多いです。しかし、公共工事の場合と違って、マンションでの競争入札方式は危険性が高く、安易に行なうと大きな損失に繋がるということを理解する必要があります。

メリット

  • 低価格を引き出すことができる。
  • 多数の業者から提案を同時に受けることが出来る。
  • 固定の業者との癒着を防ぐことができる。
  • 適正な工事価格の目安を知ることができる。

デメリット

  • 入札の受付の手順が複雑なので、時間がかかる。
  • 入札情報の整理に時間がかかる。
  • 価格の妥当性を判断するには専門知識が必要となる。
  • 低価格を理由に発注したが、追加工事が多く発生する場合がある。
  • 入札情報を判断する人間との癒着を見抜くことは難しい。
  • 工事業者同士での談合を防ぐことは事実上難しい。

一旦工事を発注してしまうと、後からどれだけ追加工事費用を請求された場合も、拒んだり、そこから別業者に変更することは非常に困難です。
きちんと理解した上で発注するためにも、提出された見積もり書は必ず自分たちで目を通すことが重要です。
組合員の中で、建設業に詳しいかたがいることが望ましいですが、営業、経理や財務の仕事の経験者、会社経営者など日頃からお仕事で見積書を扱う方ならある程度は分かる部分もあります。
マンションの大規模改修工事で一般競争入札を採用する際は、「最安価格を引き出すこと」ではなく、「安全な価格の相場を知ること」を目的とすることが重要です。
見積書を見る上でのポイントをいくつかあげていますのでチェックしてみて下さい。

見積書のミカタ

価格が安い 価格が高い

共通仮設工事 直接仮設工事 下地補修工事 シーリング工事 外壁他塗装工事 鉄部塗装工事 防水工事 その他工事 その他工事 計 消費税額 合計 結果

POINT

マンション大規模改修の入札は、
安い業者を探すのではなく、
危険な業者を外すことが目的です。

見積もりの解説

  • point 1

    安すぎは警戒!!

    価格が安すぎる場合、追加工事などが発生する場合がある。全ての項目をきちんと精査できるのであれば問題ないがそうでない場合は候補から外すべきです。公共工事では最安値と最高値はまず第一に除外する場合が多いです。

  • point 2

    安かろう悪かろうとは限りませんが…。

    最安値とほぼ同額のため、疑う必要があります。最安の項目も2点あり、よほど信頼のおける第三者がいない限り不安材料があるなら除外するほうが安全です。

  • point 3

    総額はあくまで目安。

    総額は妥当ですが、価格にばらつきがあるため少々不安です。最高値と最安値の項目をじっくりと見てから検討しましょう。

  • point 4

    安いに理由がありますか?

    塗装部位の指定がきちんとしてあるかなど、詳細を確認しましょう。他社は記載があるのに、最安値の会社は記載がなければ疑う必要があります。追加工事が発生する場合があります。

  • point 5

    専門知識などがなくてもわかる項目もあるんです。

    諸経費は会社によって設定が様々なので注意が必要です。わかりやすいのは「現場代理人経費」。これを工事期間日数で割ってみると1日の経費がでます。通常現場代理人は一級建築施工管理技士の有資格者です。
    当然それなりの経費年収600万以上がかかりますが、契約社員などですませてしまう会社もあるため注意が必要です。

  • point 6

    高い項目は積極的に確認しましょう。

    総額では2番めの高値ですが、1項目だけが高すぎで、あとは妥当な価格です。この価格の詳細を確認しましょ う。仕様の選定方法の違いなどにより、高めの価格を提示している場合他社に合わせることができるかもしれ ません。防水工事が他社平均になれば約1200万の減額となり5628万だと、C社D社とほぼ同じになります。

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検討を重ねましょう。

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